Vol.9 ビオファームが経営する「Agriturismo/アグリツーリズモ」に泊まる旅 その3
南イタリア最大手の有機栽培農園
Natura Iblea(ナトゥーラ・イブレア)が営むアグリツーリズモ、
「Torre Marabino/トッレ・マラビーノ」に泊まるシチリアの旅。
いよいよ最終章!
アグリツーリズモならではの素晴らしいお食事とワインの源である
ビオファームをレポートします!
「Torre Marabino/トッレ・マラビーノ」の
お隣にある有機栽培農園にお邪魔してみました。
ちょうどプチトマトの収穫が始まったところということなので
農園のゼネラルマネージャーのロベルト・ジャドーネ氏にトマトの畑を案内していただきました。
こちらのプチトマト「ポモドーロ・チリエッジーノ・ビオ・ ナチュラル」は
「ポモドリーノ」あるいは「チェリートマト」とも呼ばれる小さなトマトで、
赤さが際立ち、香りが高く、ジュー シーで糖度の高いのが特徴のトマトです。
ビタミンCとβカロチ ンが豊富で、100gあたり16kcalの低カロリー。
抗酸化作用あるのリコ ピンが含まれています。
ソースにしても生のままいただいても、とっても美味しくいただけます。
トマトの畑はあえて自然に生えてくる雑草に取り囲まれています。
野菜畑の周囲、このあたりどこにでも生えているワイルドフェンネルがここにも。
ローズマリーやサボテンもありました。
畑でいただいたトマトの味と香りがしっかりとしていて
土地の恵みを受けているなという、
力強くいきいきとしたものだったので、トマトを購入することにしたのですが。。。
結局、こんなにいただいてしまいました。
自宅に帰るまでに何件か友人にお裾分け。
皆「すごく野菜の香りがしておいしい!」と大好評。
ワイナリーへGO!
マラビーノは近郊にワイナリーも経営していますので、
ワイナリーも訪問してみました。
・ワイナリー マラビーノ
ノート近郊のBUONIVINI/ブオニヴィーニ地区(ブオニヴィーニは良いワインという意味)で
マクロビオティックワインを生産しています。
ここはシチリア最南端の地区で、イオニア海からもティレニア海からも近く
朝から日没まで太陽の光を受け、各方向からの風を受ける、
葡萄栽培に絶好の土地なのです。
最も代表的なシチリア原生品種葡萄、
「Nero d’Avola/ネロ・ダヴォラ」はまさにこのあたりが原産です。
地中海に向かってなだらかに広がる斜面には
伝統的な栽培方法「アルベレッロ方式」のネロ・ダヴォラがたくさん!
収穫があと一週間くらいという時期で、真っ黒な葡萄がタワワに実っていました。
こちらが、ワイナリー マラビーノのワイン
左から、
・OLIO EXTRA VERGINE DI OLIVA/エクストラ・バージン・オリーブオイル、
・Muscatedda/ムスカテッダ(白・モスカート・ディ・ノート)
・Moscato della Torre/モスカート・デッラ・トッレ(デザートワイン・モスカート・ディ・ノート)
・Eureka/エウレカ(白・シャルドネー)
・Noto/ノート(赤DOC・ネロダヴォラ)
この他にもRosa Neraローザ・ネラ(ロゼ・ネロダヴォラ)、
Archimedeアルキメーデ(赤DOCリゼルバ・ネロダヴォラ)などがあります。
都市部のホテルでは体験できない、
贅沢でゆっくりとした時間が流れるアグリツーリズモでの滞在。
シチリアの恵みを存分に味わえること間違いなし!
ぜひ体験してみてください。
★Agriturismo Relais Torre Marabino(アグリツーリズモ・ルレ・トッレ・マラビーノ)
HP: http://www.torremarabino.com
WEBサイトで宿泊予約ができます!
Tel: +39 0932 795060
C.da Marabino, C.P. 18, ISPICA
- Author Profile
原 志津子/shizuko hara
シチリア州公認ガイド、日本語通訳。 当地在住14年(2016年時点)になりますが、歴史と文化の薫る、美しい自然のシチリアが大好きです。
日頃よりシチリアを中心に旅行客の皆様をご案内しながら、 素晴らしいシチリアの魅力を少しでも多くの皆様に知ってもらいたいと思っています。
自らも、おいしいものと旅が大好きで、愛車TOYOTA YARISでシチリア中をまわり歩く個人旅行者です。
趣味はシチリアの豊富な食材を使った料理で、得意料理はイカスミリゾット、カポナータ。
http://www.shizukohara.com/