Vol.31 シチリア庶民の胃袋 市場 カターニア
「20の文化でできたカクテル」と言われ、それぞれの時代の支配者たちが残していった文化が今随所みられるのがシチリアですが、食にもその多様性がみられます。
(詳しくは私のHP http://www.shizukohara.com/enogastronomia.htmlでもご案内してます)
食といえば、市場。
大都市では毎日、ちょっと小さな街だと毎週○曜日、あるいは隔週、
私の住むレトヤンニ(タオルミーナの隣町、人口約2000人)では、何と毎月21日。。。。
こうなると忘れてしまってほとんど行きません。
毎日市場のある大都市が羨ましい。
観光客の方でも立ち寄り易いのが、
パレルモ(毎日)、カターニア(日曜以外)、シラクーサ(日曜以外)、ランダッツォ(毎日曜日)などの市場です。
カターニア
代表的な市場は二つ、フィエラ(Fiela)とぺスケリア(Pescheria)です。
生鮮食品から身の回り品まで何でもあるのがフィエラ、
ステシコロ広場の裏手、カルロ・アルベルト・ディ・サヴォイア広場にあります。
▼ Fiela市場
魚市場ぺスケリア(Pescheria)は大聖堂のすぐ近くにあります。
1930年代に港の改築工事が行われてかなり埋め立てられたため今は街中にある感じですが、
もともとは港に船がついたすぐ前が市場だったわけです。
魚市場というとどうしても悪臭が漂いやすいので、水の豊富なアメナーノ川の河口にできました。
アメナーノ川はエトナの雪解け水が流れるきれいな川ですが、今は暗渠となって地下を流れています。
アメナーノの噴水はその水を利用していますが澄んだ美しい水が今でもみられます。
▼アメナーノの噴水
▼いろいろな魚をところ狭しと並べる魚屋
▼イキが良いことを示すためにあえて魚を反らせてあります!
▼色艶がくっきり、目が澄んでいるお魚、下のエビもツヤツヤで新鮮!
▼塩漬けアンチョビ、イタリア語で満員電車なんかの混んでいる様子はアンチョビ状態というんです。(⌒▽⌒)
▼貝専門の店、貝が潮吹いているんですが、わかりますか?
▼スミイカもありました。
▼うなぎもいました。こちらでもうなぎは生きて売ってます。にゅるにゅる動いてます。
今回は新鮮な片口イワシ350g(€5)、
ツヤツヤのエビ6尾(€7)、
そしてスミイカ750g(€26)、
あさり1kg(€12)を購入しました。
市場で購入したシチリアの新鮮な素材を使ったお料理をご紹介!
▼続きはこちら
- Author Profile
原 志津子/shizuko hara
シチリア州公認ガイド、日本語通訳。
当地在住14年(2016年時点)になりますが、歴史と文化の薫る、美しい自然のシチリアが大好きです。
日頃よりシチリアを中心に旅行客の皆様をご案内しながら、
素晴らしいシチリアの魅力を少しでも多くの皆様に知ってもらいたいと思っています。
自らも、おいしいものと旅が大好きで、愛車TOYOTA YARISでシチリア中をまわり歩く個人旅行者です。
趣味はシチリアの豊富な食材を使った料理で、得意料理はイカスミリゾット、カポナータ。
http://www.shizukohara.com/